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あらすじ


  赤日

 嵐の翌日、千代志別の浜には「るっつ」を探す子供達が群がっていた。
そこに信太郎がカズノコを持ってやって来たが、盗んだカズノコだろうと信太郎を責める子供達。
信太郎は両親を亡くしていて、盗みを繰り返していることから住民達に嫌われていた。

子供達が騒ぐ中、岩陰からゆらりと5つの人影が現れ、子供達は「鬼が出た」と言って逃げていった。
そこにいたのは、前日の嵐に巻き込まれて千代志別に流れ着いた5人のロシア人で、大人達も恐れて近づけない中、信太郎だけはロシア人を恐れなかった。信太郎にとってロシア人達は、自分を煙たがる住民達よりも大きな存在になっていくのであった。
そのうちに少しずつロシア語も話せるようになり、子供達にも鬼ではない、同じ人間だと教え始める。ところが大人達はロシア人に近づくなと激怒。

ようやく厚田から通訳がやってきて、住民達はそのロシア人達が嵐に巻き込まれてたどり着いたこと、漁師であることを知る。そうと分かれば怖くはない。同じ漁師として住民達は宴会を開いた。

その中でロシア人は、どうして信太郎はいつも1人なのかと住民達に問う。





   

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